100%所有の資本連結
► 投資と資本の相殺消去
下記に示したように、親会社の貸借対照表と子会社の貸借対照表を単純に合算した段階では、親会社投資と子会社資本がともに計上されている。しかし、親会社の投資が子会社の資本を構成するため、企業集団の観点からみれば内部取引となる。
よって、連結貸借対照表を作成するにあたって、親会社の投資と子会社の資本とを相殺消去する必要がある。これを資本連結という。なお、ここでいう資本は、個別財務諸表上の株主資本及び評価・換算差額等に、後述する評価差額を加えたものである。
► 連結仕訳
(借)資本金 *** (貸)子会社株式 ***
資本剰余金 ***
利益剰余金 ***
► 開始仕訳
連結財務諸表作成の際、親会社の子会社株式勘定と子会社の資本金およびその他資本項目を仕訳によって消去しますが、このような手続は、あくまで連結財務諸表を作成するために、親会社や子会社の帳簿外で行われるものです。仮にそれらが帳簿上で行われるとしたら、翌年の親会社の貸借対照表には子会社株式が計上されず、また、子会社の貸借対照表には少なくとも資本金が計上されなくなってしまいます。そこで、このような連結上の手続は、各年度の連結財務諸表作成のつど行わなくてはなりません。
► のれんまたは負ののれん
1. 意義
親会社の子会社に対する投資とこれに対応する子会社の資本との相殺消去にあたり生じた差額
2. 連結B/S上の表示
・ のれん=無形固定資産
・ 負ののれん=固定資産
3. 償却について
原則: 計上後20年以内に定額法その他合理的な方法による償却
例外: 当該差額が生じた期の損益(金額の重要性が乏しい場合)
4. 償却の額の連結P/L上の表示
・ のれんの償却額=販売費及び一般管理費
・ 負ののれん償却額=営業外収益